地震による外壁タイル剥落は大きなリスクに

都市部を彩るタイルの外壁は、その美観と耐久性から多くのビルやマンションに採用されてきました。しかし、日本は地震大国です。ひとたび大地震が発生すれば、その美しいタイルは時には人の命を奪う「凶器」へと変貌してしまうリスクをはらんでいます。高層階から剥落したタイルは、重力加速によって凄まじい衝撃力を持ち、歩行者に直撃すれば致命的な事故を招きかねません。タイル剥落を防ぐため、次世代ポリウレア系コーティング塗料「レジリエンスウレア」を利用した施工が注目されています。

知っておくべき「土地の工作物責任」と賠償リスク

目地にひびができているタイルは地震の揺れで突然剥落することも

地震でタイルが落ちた場合、責任の所在はどこにあるのでしょうか。おそらく建物の管理者の多くが「地震は天災だから仕方がない」「自然災害だから誰にも責任はない」「地震は自然現象だから防ぎようがない」と考えるはずです。しかし、法的な判断は極めて厳格です。日本の法律、民法の前では通用しにくいのが現実です。

民法第717条に定められた「無過失責任」

日本の民法第717条には、建物の設置や保存に「瑕疵(かし)」、つまり欠陥があった場合、建物の所有者は、たとえ自分自身に過失がなくても責任を負わなければならないという「無過失責任」の原則を含んだ「土地の工作物責任」が定められています。「通常想定される地震(震度5〜6程度)」で外壁のタイルが剥落した場合、それは「適切に維持管理されていなかった=瑕疵があった」とみなされるのが判例における通説となっています。つまり責任の所在は建物の所有者、管理者にある、とされるということになります。

莫大な損害賠償と刑事罰

地震によって発生した外壁タイルの剥落事故で、もし歩行者が死亡したり、重い後遺障害を負うようになったりした場合、損害賠償額は数千万円から1億円を超えることも珍しくありません。また、管理実態が極めて劣悪であると判断されれば、刑法の「業務上過失致死傷罪」に問われる可能性すらあります。

北九州市小倉北区の10階建て賃貸団地で、1989年11月21日に外壁タイルの剥落が発生し、通行人の男性1人が死亡、2人が重軽傷を負いました。この事故の責任を問う裁判は最高裁まで争われましたが、建物の所有者が全面的に責任を負うという判決が確定しています。この判決以降、不動産所有者の管理・点検義務はこれまで以上に重要視されるようになりました。

法律が課す定期調査報告制度の義務と修繕の義務

タイル剥落事故を防ぐためにはテストハンマーによる打診調査などの実施を

老朽化、劣化した建物による事故発生リスクを未然に防ぐため、建築基準法第12条では定期的な点検と報告が義務付けられています。特に、竣工や外壁改修から10年を経過した建物は、テストハンマーによる全面的な打診調査やドローンによる赤外線調査が必要となっています。外壁タイルの浮きやひび割れを放置したままで、地震による外壁タイルの剥落事故が起きれば、義務を怠ったとして管理者の過失が明白となります。

レジリエンスウレアによる施工が「剥落防止」の概念を変える

塗膜の伸び率300%を実現している(レジリエンスウレアYouTube公式チャンネルより)

レジリエンスウレアはポリウレア系の樹脂塗料です。「レジリエンス(Resilience)」という言葉には「回復力」や「弾力」、さらには「困難をしなやかに乗り越える力」という意味があります。従来の補修は「固めて動かさない」ことを目的としていました。これに対して、レジリエンスウレアによるコーティングは建物が動くことを前提にしたものであり、その動きを許容しながら外壁のタイルを守り抜くという、剥落防止の新たなスタンダードを提示しています。

レジリエンスウレアの特徴、追従性とは

地震が発生すると、建物の骨組みがしなり、下地やタイル面には強烈なひずみが生じます。エポキシやアクリルといった従来のコーティング材は硬く固まってタイルを固着させることで剥落を防止していますが、固着させている部分のひび割れや破断が発生すると、タイルの剥落は高まります。

そこで固めるのではなく、コンクリートやモルタルの下地、外壁のタイルに振動やひび割れが生じた際、表面のコーティング膜が切れることなく、その動きに合わせて伸び縮みさせる性能が追従性です。

レジリエンスウレアのデンスクロスリンクシステム

レジリエンスウレアの高い追従性は分子の鎖同士を、高い密度で結びつけるデンスクロスリンクシステム(高密度架橋システム)によって実現しています。このシステムを採ったことで通常の塗膜に比べて格段に強靭なうえ、ゴムのような弾性を持っています。地震によって建物が振動を受け、万が一タイルが下地から離れてしまっても、タイルの落下を物理的に阻止するため、表面に施工されたレジリエンスウレアの柔軟かつ強靭な膜がその動きに追従します。

高い透明性を持つレジリエンスウレアの塗膜

外壁にタイルを用いるのはその外観です。しかし、劣化防止やタイル剥落リスク対策のためのコーティング塗料によって、色合いや質感が変わってしまうことは少なくありません。

レジリエンスウレアには高い透明度という特徴もあります。加えてレジリエンスウレアは架橋密度が高く、塗膜表面が緻密になっており、汚染物質の定着を防ぎます。デザイナーズマンションや歴史的建築物などの価値ある外観を損なわないための外壁保護という観点から、レジリエンスウレアのこうした性能が高い評価を得ています。

高い耐候性で変色などの劣化を防止

被膜の状態は良好(レジリエンスウレア公式YouTubeチャンネルより)

レジリエンスウレアの特徴には耐候性もあります。コーティング塗料が直面する問題が紫外線劣化です。第三者機関において、基材にニチハ製窯業(ようぎょう)系サイディングボードにレジリエンスウレアを塗布し、岩崎電気製スーパーUVテスターで太陽光の約20〜30倍の紫外線強度を再現した期待耐用年数40年相当となる約2,000時間のスーパー紫外線を照射する試験が行われました。その結果、塗膜は良好な状態を維持していたことが確認されています。一般的な外壁塗装の寿命が10~15年と言われる中、約40年という長期間の劣化抑制が期待できることは、安全性だけでなく美観の維持を実現し、さらには再コーティングの回数削減によるメンテナンスコストの低減を図ることもできます。

レジリエンスウレア施工による資産価値向上

レジリエンスウレアによる外壁タイルへのコーティング施工は、最新の剥落防止工法の導入となります。入居者やテナントに対しては安全性の証明になります。「最新の剥落防止工法を導入している」という事実は入居者やテナントに対する安全性の証明となり、不動産としての資産価値を高めるでしょう。また、万が一の地震による被災で発生する可能性がある巨額の賠償リスクに対して、実効性の高い「保険」としての役割も果たすことになるといえるのではないでしょうか。

地震による被害を最小限に食い止めるためのレジリエンスウレア

地震は自然災害です。現在の科学技術をもってしても、「いつ、どこで、どれくらいの規模の地震が起きるか」をピンポイントで事前に予知することは、残念ながら不可能です。もちろん、地震を止めることもできるはずはありません。しかし、予知が不可能であっても地震に備えることでその被害を最小限に抑えることは、建物の所有者・管理者によって行えることだといえます。

レジリエンスウレアによる外壁タイルのコーティングは、地震という脅威への対策となります。地震発生時、外壁タイルを採用している建物で注意が必要なのは剥落事故の発生ですが、レジリエンスウレアによるタイル剥落防止対策を採ることは人命を守るだけでなく、社会的・経済的立場をも守ることになります。

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