ポリウレアの施工で外壁の強度は大幅向上!

住宅の定期的なメンテナンスはそこ住まう人が、頭を悩ませる大きな問題の一つだといえます。建物の外壁や水回りは予防保全の観点から不具合が発生する前に対策を進めていくことが必要です。中でも外壁は雨や風、雪、直射日光、紫外線など、さらには季節ごとの温度差というように、厳しい自然環境と直面し続けることから、どんなに大切に使ってきても経年劣化が発生し、一定期間ごとの大規模のメンテナンスを避けることはできません。しかし、外壁の長寿命化すれば、メンテナンス期間の延長、メンテナンス回数の削減を図ることが可能となります。外装に強度を与え、経年劣化を抑制する素材、ポリウレア樹脂塗料の利用拡大が進んでいます。

外壁は経年劣化に対する定期的なメンテナンスが必要

建物の外壁は風や雨、雪にさらされるほか、日の光による紫外線の影響もあります。また気温差で壁の素材は膨張と収縮を繰り返します。そのため、外壁は経年劣化を起こし、防水性能が低下してしまい、建物内部の各所に悪影響を及ぼすことになります。そのため、外壁の定期的な診断とメンテナンスが必要とされています。

診断やメンテナンスのスパンについて、マンションに関しては国土交通省が「長期修繕計画作成ガイドライン」を公開しています。このガイドラインでは修繕が必要となる部位の耐用年数から12年程度という期間を割り出しており、これが目安となっています。しかし、温暖化が進んでいることなど、環境の悪化から実際には想定よりも、もう少し早く劣化が進むケースもあります。一方、一戸建て住宅については特にガイドラインが設けられておらず、個人の判断に依ります。しかし、マンションと同期間程度の定期的なメンテナンスが必要だと考えられています。

ポリウレアの施工でメンテナンスコストの低減を図る

一戸建て住宅のメンテナンス費を抑えるためにはどうすべきなのでしょうか。その方法の一つとして挙げられるのが、建物の強靭化を図ることではないでしょう。改修までの期間を延ばすことによって、メンテナンス回数の削減を図ることが可能になるといえます。

ポリウレアとは高強度の素材

そうした中、注目していただいているのがポリウレアという素材です。ポリウレアはもともと1980年代に自動車用途で開発されたもの。イソシアネート成分とアミン成分の反応生成物から得られるエラストマーの一種です。防水性や耐薬品性、耐摩耗性、耐熱性、防食性に優れており、海外では化学品などの保管や運搬で利用される二次容器やマンホール、トンネルのコーティング、タンクライナー、トラックの荷台用ライナーなど、高強度が要求される部位のコーティングに利用されてきました。

ポリウレアは適切な下地塗り、表面処理を行うことによって、コンクリートや鋼鉄への優れた密着性を得ることができます。また、ポリウレアは硬化スピードが速いため、コーティングに利用する場合、迅速に、多く積み重ねることができます。

ポリウレア樹脂が進化したレジリエンスウレア

レジリエンスウレアはいわば次世代型ポリウレア樹脂塗料といえるものです。住宅やマンション、オフィスビル、工場などの外装をレジリエンスウレアで塗装、コーティング処理することによって、外壁のメンテナンス期間を延ばすことができます。つまりメンテナンスの回数の削減も図ることができるということになります。このことは環境負荷の低減ということにもつながるのではないでしょうか。

従来型ポリウレア樹脂の課題を解決し、建設用塗料に

これまでポリウレア樹脂塗料は強度があるものの、さまざまな理由から住宅建設用塗料としての利用は進んでいませんでした。

ポリウレアは一般的なポリウレア塗料が2材混合型であり、特殊な専用吹き付け用機材が必要であること、さらにはポリウレアの持つ迅速な硬化性能があることが、建築用塗料としての利用を困難にしていたからです。レジリエンスウエア塗料はこの問題を解決しています。イソシアネートとアミンの反応スピードを制御する技術を開発し、1液化させたことで、建材に利用できるようになりました。

レジリエンスウレアの特徴

ポリウレア樹脂の特性を活かしつつ、一般的なポリウレア塗料にない機能が負荷されたことから建築用塗料として利用できるようになったのが、レジリエンスウレアだといえます。レジリエンスウレアの特徴を一つひとつ、見ていきましょう。

スーパーUV試験機の実験で2,000時間の超耐候性

塗料や樹脂など、外壁に利用される建材や素材は長い期間にわたる紫外線の影響による経年劣化を避けることはできません。レジリエンスウレアはスーパーUV試験機で約40年間に相当する2,000時間に耐え抜いています。これは無機塗料を凌ぐ耐候性に証明であり、長期にわたって大切な建物を守り続けることができる証明となります。

高強度のポリウレア樹脂施工で実現する強靭性

ポリウレアの強靭性は建設用塗料以外の用途を見ていくと理解できるのではないでしょうか。その強度と柔軟性から、コンクリートの防食対策のほか、米軍の弾薬庫や警察の防弾チョッキなど、特殊な目的にも使用されています。レジリエンスウレアはこのポリウレアを使いやすくしたもの、導入しやすくしたものです。

伸縮性や追従性、防水性で劣化スピードを抑制

レジリエンスウレアは伸縮性にも優れています。強度と柔軟性は本来、相反するものと思われがちですが、レジリエンスウレアには当てはまりません。デンスクロスリンクシステム (高密度架橋システム)によって、強靭でありながら柔軟な塗膜を得ることができるため、ひび割れや剥離を抑制します。

また、レジリエンスウレアは加水分解することがない樹脂です。したがって防水性を要求される場所での利用に適しています。また、ひび割れが発生した場合、コーティングに利用したレジリンスウレアが追従するため、浸水を防ぐことができます。防水性を高めることによって、内部にある設備を含め、建物全体を守ることができます。

ガラスのような透明性や低汚染性も

レジリエンスウレアは塗布していないかのような高い透明性を実現しています。従来のポリウレア塗料は灰色であったため、用途が限られていました。しかし、レジリエンスウレアは無機質のガラス面のように透き通る透明感を実現しています。そのため、コーティング塗料としての利用が可能です。また、架橋密度の高さによって塗膜表面が緻密であり、汚染物質の定着を防ぐ効果があります。

ポリウレア塗料をより身近なものに

ポリウレア樹脂塗料は高強度や柔軟性があることから、住宅やマンション、ビルなどの外壁のコーティング用途に期待が寄せられていました。しかし、従来のポリウレア塗料は2液を混合して使用しなければならず、速乾性もあって、施工には2頭型ガンタイプの工具が必要であったことから、普及が進んでいませんでした。これを解決したのがレジリエンスウレアです。

1液型の開発でポリウレア塗料の施工が変わる

レジリエンスウレアはポリウレア樹脂塗料の性能を保持したままの1液型塗料です。レジリエンスウレアの導入で現場作業者が享受できる最大のメリットはローラーによる施工が可能になるということです。また2液型ポリウレア塗料で発生する可能性のある計量ミスや、混錬不足などが原因の施工不良などをなくすこともできます。

次世代ポリウレア樹脂塗料「レジリエンスウレア」

レジリエンスウレアによる塗装は高強度であることから、外壁の経年劣化を抑制し、メンテナンスの期間を延ばすだけでなく、回数の削減を図ることができます。住宅のメンテナンスコスト低減だけでなく、環境負荷の低減も実現するといえます。レジリエンスウレア協会は理念に”『mottainai』を、世界と未来へ”を掲げており、このレジリエンスウレアの導入を進める企業を応援しています。

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